単なる感想

万引き家族

偽物ではない、さりとて本物ではない。そんな「家族」を支えていたのは老人の幻想だった。夫に捨てられ、訪れる者といえば地上げを迫る半グレだけの独居老人。彼女が望んだ、息子夫婦と孫に見守られる生活。砂浜で仲良く遊ぶ「家族」に満足したようになくな…

話数単位で選ぶ、2014冬アニメベスト10

四月は君の嘘 #22「春風」 病弱少女はテンプレの一つ(参考:美坂栞)だと分かっていても涙が止まりませんでした。死を予感させる前半、CMの間は何も無かったように始まってくれと祈っていましたがやはり希望はありませんでした。後半を使って手紙で綴られる…

Rewrite ―――書き換えることができるだろうか、Keyの、その運命を。(ネタバレ)

くどわふたーは微妙でしたが、それでも泣ける場面はありました。まさか、Key作品をプレイして泣けないことがあるとは思いもしませんでした。正直言って、はじめからさほど期待していない作品でした。とはいえ、ここまでつまらない作品を出してしまうようでは…

クドわふたー

最近、つまりは、リトバスエクスタシー以降のKeyについてどう思いますか? キャラソンやコンサートなど、これまでにはなかった信者に金を使わせようとする雰囲気があってあまり好きではありません。自分たちが作成した物語というパッケージに対してのみユー…

レッドクリフ Part II 決戦天下

「兵士が動かない戦争」が「兵士がちゃんと闘う戦争」になっていたこと、武将が「ただ一人で闘っている」が「兵士たちと一緒に闘っている」に変わっていたため、PartIとは比較にならない面白さでした。さすがに予算が潤沢だけあって、赤壁の火計も盛大で文句…

BALDR SKY Dive1

昨日はけなすばっかりだが、よい点もある。前作から続く貧困層と富裕層の対立がより明確化されている点だ。 清潔な都市でありあまる物資に囲まれて暮らす富裕層に対して、貧困層はレーションもどきの栄養食で食いつないでいる。<現実>に失望した貧困層は<…

BALDR SKY Dive 1 レイン編

電子の幽霊(ワイアード・ゴースト)再び。地雷を設置するキ印再び。地雷を踏んで爆死する俺再び(涙) ACTパートは前作からヒートチャージ技、必殺技を加えて奥深くなり、相変わらず面白い。シナリオは「過去のお話」が多すぎて感情移入が難しいのことよ。 …

ガンダム00 2nd Season #19 イノベイターの影

1st seasonでは正直うざかった沙慈という伏線がついに物語の表舞台へ上がってきた。ルイスを取り戻すために「闘うこと」を決めた沙慈・クロスロード。次回はカダロンのために闘ってきたロックオン(二代目)の闘う意味が変わってくるのか?さて、ここまでき…

白騎士物語

第一部・完。ってそれは先に言ってくれよ。そしたら”買わなかったのに”。

灼熱のエスクード3

富士見ファンタジア文庫は枯れたレーベルとはいえ……エロすぎだ。ょうじょの足コキ+精液ぶっかけ+レイニーさんの胸って、どんな有様だよ! 絵だけを見ると、ナポレオン文庫と言われても違和感がまったくないレベルだ。更に悪いことに、ストーリーまでもが空…

FFCC 小さな王様と約束の国

一周目クリアした時点での感想。Wiiウェアの宣伝役として用意された作品として、十分に魅力ある作品に仕上がっている。1500円でこの出来ならば安いと言ってよいだろう。難があるとすれば、後半に作業ゲーとなってしまう点くらいだろう。 システム シミュレー…

2007年やったエロゲ

順不同。ではない。2006年に比べて本数が約半分になっているあたり、やる気のなさが伺われる。 カタハネ ひまわりのチャペルできみと いつか、届く、あの空に。 ef the first tail of the two リトバス 聖なるかな

リトルバスターズ クリア

美少女ゲームにおいて、ヒロイン同士の友情は禁則事項です リトルバスターズの共通ルートは面白い。ミニゲームあり、複数キャラクターによる掛け合いあり、ヒロイン同士の友情ありと、文句ないできだ。ところが、個別ルートに入った途端にプレイヤーは寂しさ…

リトルバスターズ

小毬編終了。どうも物語が感情のフックに引っかからない。装飾過多なモノローグ表現で決まって冷める。それにしても兄弟姉妹ネタがやたら多いな。

リトルバスターズ

美魚編終了。最後のまとめ方はうまかった。でも途中の超展開が……。 共通設定が「悪意を持っている人なんていないよ」「ひとの善意を信じよう」という作品テーマ+αだけなので、どうもそれぞれの物語にまとまりがない。

リトルバスターズ

姉御編終了……してない。けどフラグがどこで立つのか分からない。リトルバスターズが活躍したシナリオ途中までは面白かったが、最後になって未消化のまま終わってしまった。CG差分が一つ埋まらないのだが、そこが一番重要だと思われるシチュエーションである…

リトルバスターズ

葉留佳編終了。肝心要の部分における超設定が気にならないと言えば嘘になるが、かなりいい感じ。概ね予想通りの範囲から一つ抜け出したところがよかったかなと。まとめかたがやや強引かなと思うものの、クドみたいな超展開ではないのでよしとするですヨ。こ…

オーディンスフィア

FF2を挟んでプレイしたため、最近のRPGの属人性にビックリする。おつかいの基本は変わらないけど、喜怒哀楽を部分がパワーアップしてるのな。 ゆっくりめで総プレイ時間は60時間。北欧神話が元ネタになっている&恋愛要素ありというとVP2が思い出されるが…

オーディンスフィア

ヴァルキリー編クリア。複数人で構成される大きな物語のうち、主人公の一人が関わる場面だけを抜き出すという趣向のため感情移入しづらい。脈絡なく君を愛していると言い出すのでついていけない。あと、うちのPS2(5000型)ではラスボス戦で分身すると時間が…

本谷有希子『遭難』

小説として再編成された『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』と違って劇の脚本をそのまま本に仕立てた風味なのでかゆいところに手が届かない。責任者に問いただす必要がある。DVDはまだか。

吉村夜『サイレント・ラヴァーズ2』

前巻と違い浅さが目立った。 <真の悪魔>というから何かと思えば、単なる殺人快楽症だった 敵部隊の捜索・壊滅を目的とする軍隊が四日間も町の復興に携わる 主人公が「超能力」を発揮して縦横無尽に活躍する 一週間足らずで子供の言葉遣いが変わる 吸収され…

太陽

マッカーサー元帥とお食事会している最中、とんちんかんな答えを返すヒロヒトに萌えた。

ホテル・ルワンダ

というように再鑑賞してみれば「何、このつまんない作品」ということが多いのだけど、この作品は別だった。「軽さ」とは無縁の作品であり、考えさせられることが面白さに繋がるのだろう。

「軽い」時をかける少女

物語の序盤、主人公たちがキャッチボールしている場面までに二つの違和感を覚えた。一つは映像。キャラが薄っぺらく、背景に張り付いているようだ。そんなキャラが動いている様子はまるで紙芝居だ。通行人の目鼻が省略されていたり、樹木の葉っぱの部分が一…

いつか、届く、あの空に。

傘姉編終了。全シナリオ制覇。説明をきちんとしていたふたみ編はともかく、他二編の急展開はプレイヤーの追随を許さない。竜頭蛇尾な作品だった。

いつか、届く、あの空に。

桜守姫編終了。減点3。一つ、『斧の時代』が二つあるのは根本的な矛盾じゃないか? 一つ、透舞さんを便利に使いすぎている。一つ、それらしい名前を付けて出せば許されると思うなよ。作品に対する評価はがくんと下がった。

いつか、届く、あの空に。

ふたみ編終了。くそう。予想外だ。完全に騙された。てっきり学園恋愛ADVだと思っていたのに、まさか<禁則事項>だったなんて! ことあるごとに説明が入るので最終的には物語についていけた。予想を裏切る展開もないし。とはいえ、第二部に入ってすぐに物語…

いつか、届く、あの空に。

忙しくてゲームができない。ようやく一時間を作ることができた。6/3終了。これまで明かした設定のまとめ+新たな設定の提示。カットインされる桜守姫の姿といい見事な演出だ。あ。『盒子』か。

いつか、届く、あの空に。

6/1終了。徐々に舞台設定が明らかになっている。空明祠は閉塞した空間なのか。だとしたら、白爺さんが外の世界にいられるのは何故だ? 巽家が100年に一度の照陽菜にあわせて「行かなければならない」理由、「『唯井ふたみ』が巽策と一緒になる為に、必要…

いつか、届く、あの空に。

起承転結でいえば承に入った段階(? 5/18)での感想。「お主人ちゃん」はいろんな意味で微妙だと思う。 まず、説明なしに場面が切り替わるのでつながりが悪い。かと思えば、どこで場面の切れ目があったのか分からないこともしばしば。一人一人のエピソード…