起承転結でいえば承に入った段階(? 5/18)での感想。「お主人ちゃん」はいろんな意味で微妙だと思う。
まず、説明なしに場面が切り替わるのでつながりが悪い。かと思えば、どこで場面の切れ目があったのか分からないこともしばしば。一人一人のエピソードを無理に繋げたような感じを受ける。つながりが悪いため全体の把握が難しく、説明不足で感情移入しづらい。あとギャグも寒い。
物語の舞台は、誰も星を見たことがない町「空明市」。町から外へ出る人間も、外からやってくる人間もいない閉鎖的な町。町の人の願い―星を見たい―をかなえるための「天文委員会」という制度。巫女? ヒロインはいずれも天文委員会の委員であり、雲の向こうに隠されたヒロインの願いは『いつか、届く、あの空に』というのがメインテーマだと思われる。
主人公「巽策」が幼い頃に会っていたいとこの少女は誰か、どうして空明市では星が見えないのか。どうして空明市から出て行く人も、空明市にやってくる人もいないのか。これらは物語中で明かされるだろう。だが、そもそも『天文委員会』が誰によって選ばれるのかは誰も説明してくれないような気がする。