政府の規制に伴う産業的弊害関連資料
1 )国内のゲーム開発の現状
・オープンマーケット市場開放以来、スマートデバイスを中心にゲーム開発は小幅増加傾向を見せたが、これはプラットフォームの変化に伴う一時的な現象に過ぎない
・国内のゲーム産業の根幹を成しているオンラインゲーム市場を中心に、ゲーム業界全体の雰囲気が低迷しており、これは2012年上半期オンラインゲームの等級分類件数に顕著に現れている
・ 2012年上半期等級分類件数は1,691件で、2011年比で約40 %減少
- PCオンライン156件(149件減) 、ビデオコンソール105件(40件減) 、携帯電話の20件(55件減) 、オープンマーケット376件(450件減)など、プラットフォーム固有のゲーム制作件数は大幅に減少した。
特に2013年上半期のオンラインゲームの評価分類は294件で、2012年上半期比で約23.6%減少しており、これは集計開始以来最も低い数値である。
2 )ゲーム制作の萎縮の原因と問題点
・規制一辺倒の国内ゲーム関連文化政策
- 最近3年余りの間、継続的に強化されてきたゲーム業界の規制一辺倒政策は、ゲーム業界全体の成長を阻害している
- 国際基準に反する事前等級分類制度がビジネスを過度に抑制するだけでなく、文化部、女性家族部、保健福祉部などの部署別重複規制は、創造的なゲームの制作やビジネスモデルの革新を阻害して制作・サービスの全分野の産業の低迷を招いている
・青少年利用不可のゲームの割合の増加
- 全年齢対象の割合が64.1%(360件)から55.3%(213件)に減ったこととは対照的に、青少年利用不可の割合は19.9 %(562件中112件)から29.9 %(385件中115件)へと10%増加した。
- シャットダウン制など各種規制を回避しようとした影響と分析している。
・大規模な開発会社も規模拡大ではなく、構造調整を通じたダイエットに乗り出し、新作ではなく既存の人気作の更新に重点を置いている
- 国内の大規模オンラインゲーム会社の場合には、開発スタジオのクリーンアップと組織改編断行を通じて市場の状況に対応
・海外ゲーム伸長による国内ゲーム業界への脅威
- 評価委員会が去る5月に発刊したゲーム物等級分類月間レポートによると、全体のうち国産ゲームが占める割合は55.8%にとどまっている
・LOL、ディアブロ3などの海外制作のゲームが国内ゲーム市場で高いシェアを占める
- 特にオンラインゲームの場合、ウェブゲームはもちろん、中国製MMORPGの進出が顕著な傾向が示される