本日の読書とか


デイヴィッド エディングス 『エレニア記』1・2巻。夏込みの列待ちで読破。おもしろいくらいにするすると読める。マロリオンは分厚くて「一体、いまどこにいるのか分からないよ〜」という状態だったが、『エレニア記』は主人公が何を目指しているのかが分かりやすくてよい。

ベルガリオンのポルガラに続き、本作でも小さな母様ことセフレーニアという魅力的な女性が登場。「この老いぼれ狼」とベルガラスを罵るポルもいいけど、年はいってるはずなのに「小さな母様」というフレーズでちみっこキャラに心理投影されるセフレーニアは萌え。


スーザン・A・クランシー『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』。なぜ人はアブダクションを信じるのか。神を信ずるのと同じように、それにより精神的に救われるからだ。なるほど。すると、ネット右翼の方々は「左翼の陰謀を暴いた」ことによりどのような精神的安息を得ているのだろう?


STUDIO KIMIGABUCHI 『RE・TAKE4』。EVAの大作同人の完結編。劇場版のラストシーンから過去へタイムスリップした碇シンジ。未来の記憶を教訓として新たな世界を生きようとするが……。

まさに名作。俺をアスカ萌えにシンクロさせた恐ろしい作品だ。過去を再構築して新たな世界を、という点で『ひぐらし』と繋がっているか? 劇場版という正統なエンディングに対して二次創作はどこまで対抗できるのか。二次創作は自慰行為に過ぎないのか。この10年で辿り着いた新たな境地=KIMIGABUCHI式エンディングを刮目せよ。


07th Expansionひぐらしのなく頃に解 祭囃し編』。あとは完結させるだけ、という状況のなかで新キャラクターによる最後の謎解きとなる一押し。殺伐としたサスペンスの中に込められた優しさが愛おしい。