この国は本当に60年前と変わらないな

クラスター爆弾禁止条約の開会に反応した防衛「省」の空幕長がクラスター爆弾を防衛に使うと言い出した。アメリカ様が使っている兵器を禁止するなんてとんでもないという本音は別として、「特定通常兵器使用禁止制限条約の枠組みで議論を進めるべきだ。アメリカ・中国・ロシアなど大国の参加なしでは効果が上がらない」という日本の態度を明確に否定する発言だ。行政府の意向に軍部が背くという意味では昔懐かしい「美しい国」と言えよう。
また「国民が爆弾で被害を受けるか、敵国に日本が占領されるか」という二択問題も米軍に犯されるよりは死ねという自意識溢れる「美しい国」を思い出させる。最高だ。この国は60年前からちっとも変わっちゃいない。

クラスター爆弾は防衛に必要」 空幕長が明言

クラスター爆弾について、防衛省田母神俊雄空幕長は25日の定例会見で、「日本は島国で海岸線が長く、クラスター爆弾は防御に有効」と述べ、防衛手段として必要だという考えを示した。

クラスター爆弾は親爆弾の中に多数の子爆弾を含んでおり、不発の子爆弾が地元の市民に被害を及ぼすと指摘されている。自衛隊では現在、航空自衛隊陸上自衛隊保有している。

日本では、クラスター爆弾を上陸してくる敵を海岸線で防ぐために使うことが想定されている。田母神空幕長は「クラスター爆弾で被害を受けるのは日本国民。国民が爆弾で被害を受けるか、敵国に日本が占領されるか、どちらかを考えた時、防衛手段を持っておくべきだ」と述べた。

久間防衛相も同日の閣議後会見で、「攻撃されて蹂躙(じゅう・りん)されるか、守り抜いた後で不発弾処理をした方がいいか。今の技術レベルだと、私は後者だと思う」と述べた。