筑紫哲也氏、死去

ニュース23に復帰する日を待ちわびておりましたが、永遠にかなわない夢となってしまいました。今はただ、氏のご冥福をお祈り申し上げます。

今晩のニュース23筑紫哲也特集。私が見ていなかったWeb、TV双方の最後の多事争論での言葉が流されていた。「この国は過去にも未来にも投資していない。簡単に言えば、この国はガンに侵されている」「少数派が虐げられるとき、自由の気風は失われる」。これぞ「人のまさに死なんとするや、その言や善し」だろう。

悲しいことに筑紫さんにあとを任されたこの後のニュース23には全く期待を持てない。特集からタイミングをおかずに「それでは次のニュースです」とはなんだ。故人を追悼する意志があるのか疑問に思えてしまう。筑紫さん個人の感情からすれば特別扱いされたくはなかったのかもしれないが、一区切りをつけるためCMを入れることが礼儀なのではないか? 「それでは」と追悼特集と数多のニュースとを等価とすることにディレクターも、キャスターも疑問を抱かなかったのか。次のニュースが拉致問題関連だっただけに悪しきバランス感覚を発揮したのではないかと邪推してしまう。