素直に『「準」ひきこもり』という題名でいいんじゃねえかというこの本。帯には『ネット騒然』との煽り文句(流年者の日々を参考)があるのだが、ダブルクォーテーションでググってみれば5件ヒットしたうち4件が本屋で残り一件が著者のブログという状況に予想を裏切られた。元ネタらしき「大学における準ひきこもり活動に関する考察」で検索かけても20件しか出てこない。マテ。内容は論文に書かれているため、わざわざ買って読む必要はないと思われる。それにしても、こんなおでん屋の愚痴みたいなものが論文として認められるとは。後藤和智さんの感想文マダー?という感じだ。
論文だとまだしも理性を残してくれていて準ひきこもり者に優しいのだが、刊行された本になると「準ひきこもりはクラスの女性に対して妄想を抱いているから近寄るな! 優しくしたらつけあがってわいせつ行為を受けるから近づくな!」とか「どうにも理解できないのでB君から距離を取ることにしました」などあまりにも酷すぎる描写が多数あってこれが大学教授の本かと思うと。いい仕事なんだね教授って。
え? 俺は「他の学生から受け入れられず孤立しているという共通の境涯を絆にして同じ準ひきこもりの学生(キャンパスの孤立者)と一緒にいることがある」(俺みたいな変人は他にいなかった)「
無気力で、実際には人恋しいものの他者との関わりを避けようとする傾向が強い」(そんなに人恋しくはないと思うぞ、多分)以外当てはまりますが何か?