今回のモノローグ集。
『由綺――じゃないのは、わかってたけど』基本形。冬弥の心のうちをそのまま示している。
「振り向くんじゃないぞ」という冬弥の台詞に続いて口には出さない『由綺の席だからな』というモノローグ。はるかも由綺の席ということは理解していることの暗喩とうけとれる。また、これくらいなら由綺も許してくれるだろうという冬弥の甘えもしくは浮気性の発露でもある。
『ウルサイ』これは珍しく冬弥以外の内心を示しているモノローグ。表面上は仲良く会話を続ける二人と、彰の内心との対比が見て取れる。
『ケーキだろ』彰の話をすべきだという理性(あるいは友情)を自覚しているにも係わらず、美咲先輩と仲良く「彰の出てこない」話をしている自分に対する疑問を持つ冬弥。
『待ってた、俺。待ってた?誰を――』事前に由綺がマンションに戻り、電話を見つめるシーンが挿入されている。自然に行けば、電話の相手は由綺だろうと思わせて、実は理奈でしたという「外し」のテクニック。それはそうと、待っていた相手由綺に決まってるだろ屑野郎。
現時点では冬弥の内心がメインで、モノローグと行動にギャップはあまり見られない。おそらく回が進むにつれてモノローグと行動のギャップの幅が増えていくのだろう。由綺たちヒロインにも拡張されるかも?
最終回は、理奈から抽出されたゲルが入っている容器を持っている由綺で締め。もしくは、「俺は新世界の神になる」ばりの台詞を呟いた緒方英二が由綺に殺されて締め。問題は知代ちゃんを誰に配役すればよいかだ。