都知事は用法・用量を守って正しく応援してください
王様は裸じゃないか!!についてざっと。記憶に頼っているので不正確であることに注意。
第一部
元アナーキストにしてエロ漫画家、キリスト教徒の山本夜羽音さん司会で進行。まず夜羽音さんから反石原・反竹花の檄が飛ばされる。
山本夜羽音（マンガ家／DOXA）
- 青少年健全育成条例によって青年誌のシュリンクが施されて中身を見ることができなくなった。中を見ないとエロいかどうか分からないのにどうやって買うんだよ！（笑）
- 若者の補導が増えたことから若者バッシングがされることもあるが、検挙数に変化はない。条例（にある夜間の徘徊禁止）を盾とした補導がバンバン行われているのが現状。監視する仕組みだけが整えられている。
- （略）バーチャル研究会では半分も使ってエロマンガは駄目だと主張している。竹花も前田もエロマンガを読んだことがないのに
要友紀子（セックスワーカー支援グループ"swash"メンバー）
- 店舗営業の取り締まりによるデリヘル増加＝アングラ化。支援が難しくなってしまった。
- 不健全だからと新宿から追い出した風俗がみんなが住んでいるマンションに移動してしまった矛盾を指摘。
長谷川博史（HIV陽性者ネットワーク代表。ただし個人として参加）
- 石原都政になって以降HIV対策の予算が半分に削られた。
- HIV陽性者は都内に４千人。全国で３万人はいるだろう。その半分以上はMSM（男対男）によるものだが、同性愛者という言葉を入れると知事室の周りではねられちゃう。
- 石原さんの身近には偉大なゲイがいらっしゃるのでコンプレックスを抱いてもしょうがないとは思いますけどね（笑）
張由紀夫（コミュニティセンター"akta"ディクターfrom新宿２丁目）
- 一度HIVにかかると治療薬のために一生で２８００万円の費用がかかる。都で言えば数十億、国で言えば兆単位になる。HIV対策の予算をけちったら、これだけの税金が必要になるということを考えようとしないし、計算できない。
- イギリスでは老人に医療費を支払うように変更されたが、性病などは社会全体で対処するものとして捉えられており、医療費は免除される。
- エロ話のついでにHIVについて学べる場所として、ヨーロッパ流と違ったアジア的なアプローチとして評価されている。
松沢呉一（ライター）
- メディアからもエロが締め出しされるようになり、肩書きから風俗を取らないと生活できないようになってしまった
- ゴールデン街や二丁目再開発の噂がある。綺麗なビルを建てたら暗黙の了解で許されるだろうと今から準備している店もある。上がっては消えるカジノ構想は、石原が金を欲しいからじゃないかと俺は思ってる。
渋井哲也（ライター）
關根美子（外国人住民と共に生きる道を考える印刷屋さん）
- 市民活動やエロ方面だけを取り扱う大久保の印刷屋さん
- 仕事に必要だからカッターを持ち歩いていたら銃刀法違反で羽交い締めにされた。どうしてこんなことをするのかと聞いたら「大久保だから」
その他
- 新井将敬事件についてちらりと。石原事務所の若い人間が「暴走」して新井議員のポスターに「○○年帰化」「朝鮮人」などと張り紙した件。
- 夜羽音さんの実姉の話。元彼女にストーカーされたので警察に行ったらDV法は同性愛者には適用されないと断られた上、二次被害を受けたとのこと
- ホームレス対策について。都の対策は就職斡旋と通称３千円アパートの二つ。どちらも不可視領域に追いやる政策でホームレスが求める政策ではない。
第二部
ビートルズを熱唱しながら浅野史郎登場。しまった、予想の上を行かれたぞ！
- 東京都の人が浅野さん都知事をやってくれと悲鳴が上がってくる。それだけではなくて、北海道から、九州から石原都政に対する悲鳴が聞こえてきたと浅野氏。
- 有害規制について。夜羽音さん空回り気味。第一部のビデオを見てくれたら反応があるかもしれない
- 情報公開について。有志により東京のとある署の内部資料が提示。縦1cm横5cmの空白地帯ｘ２を除いて墨塗りの資料。こんなものに一部７５００円。東京中の資料を請求するとなんと３００万円で個人の支払える金額ではない。
- 情報公開度ランキングでは宮城県は最新の調査でも第二位で、私（浅野氏）の路線が継承されている。警察の情報公開に対しても前向きな発言あり。警察は浅野氏に対して公職選挙法で粗探しに入っている模様。
- 保坂展人議員から教育問題について。都立校は学生が卒業式を作り上げる伝統があったものが、校長が認めたから上が認めたからの上意下達型になっている。私立校にも波及している。
- 教育絡みで性教育――養護教室におけるぬいぐるみを使った性教育に対するバッシングについて。障害者が自身を守るために必要だとの浅野氏の発言あり。浅野氏は青年時代に性関連の話題が嫌いだった。だってあいつらばっかりもてるんだもん（笑）
- 教育問題に絡んで日の丸・君が代問題について浅野氏。最初は勉強してなかったので気にはしてなかったが、やりすぎだと批判。歌いたい人もいれば、歌いたくない人もいる。他に迷惑をかけなければ自由であるべき、寛容が大切との発言。
- 勝手連について。党の公認を受けると党の指図に従うしかなくなる。たとえば党が２万円で選挙パーティをやりますよと言ってくる。私（浅野氏）はそれは私の選挙と違うからと言っても受け入れて貰えない。
- 百円カンパをしてもらうことで、有権者は投票しないと１００円損するなという気分になる。１００円を出すということは、政治にコミットメントするということ。
浅野史郎退場後に夜羽音さんVS店長で選挙行動について盛り上がる。
- 選挙だなんだと、共産党のおじさんおばさんが出てきて、運動がしらけるだろうが。選挙なんて行くもんじゃないと店長
- でも今回だけは違うんだ、現状はそういうスタイルが通じないんだと批判。
- 選挙なんて行ったって何も変わらなかっただろ。何でお前ら選挙活動なんかするんだ。地道に堅実に座り込みを続けていりゃいいんだよと店長。話は平行線のまま終わる。
- Save the 下北沢の動きが遅いと夜羽音さんが絡む。来週からは築地と連動して浅野支持に動くとのこと
感想
容易に「○○します」と言わないあたり計算高いというのも頷ける。本人も認めていたけど。君が代問題の話を聞く限りでは有害規制も最悪ゾーニングで収まりそうな気配。竹花ライクな内容の規制には走らないと思えた。
