創価学会の勝利


糸数氏の敗北――与党の勝利が決まった。いっそのこと共謀罪教育基本法もホワイトカラーエグゼプションも全て通してしまい、最悪の状況に少しでも早く辿り着いてはくれないかという思いが頭をかすめる。これは振り子理論に基づくものだが、日本の戦後政治における振り子理論はあくまで自民党の枠内で行われたものに過ぎない。宮台氏が最近は振り子理論を言わないのは日本において振り子理論が生半可な状況では機能しないと感じたからではないか。右から左へのコペルニクス的展開を諦め、まだましな方向への持久戦を小泉政権の痛みが表面化するまで続けるしかないということか。


今回の沖縄知事選の投票率は前回より7.32ポイント増の64・54%だが、なんと有権者の10%以上が創価学会の独壇場、不在者投票を行っている。糸数氏と仲井氏の得票差は4万票=4%弱。実は……とも思うが、創価学会にしてやられるのが日本の現状というやつだろう。



午後6時現在の投票率は44.74% 沖縄知事選

 米軍普天間飛行場の移設問題を最大の争点にした沖縄県知事選の投票が19日朝から始まった。選挙結果は在日米軍再編の行方に影響を及ぼす可能性がある。当落は同日深夜に判明する見通し。

 立候補しているのは、前参院議員の糸数慶子(いとかず・けいこ)(59)、琉球独立党首の屋良朝助(やら・ちょうすけ)(54)、前沖縄電力会長の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)(67)の新顔3氏。

 県選管によると、当日有権者数は103万6799人。午後6時現在の投票率は44.74%。

 一方、18日までに期日前投票を済ませたのは11万606人で、有権者の10.6%。制度が違うため、単純な比較はできないが、前回知事選の不在者投票の約2倍に上っている。