かみかみマシーン


NHKで映像が出ていたのだが、マシーンを付けた”オウム”のヘッドセット簡易版といった感じで、ヘッドセットを付けて給食を食べている子供たちが痛々しくてたまらなかった。カウンタ部分の中身が透けて見えて、あからさまにカウンタカウンタしているのも大きなマイナスポイント。不正確な数値になっても、ヘッドフォン型にしたほうが違和感ないと思うんだがなあ。



 児童の口腔(こうくう)衛生に力を入れている駒ケ根市赤穂南小学校で、かむことの効用に着目している養護の安富和子教諭は、同市駒ケ根工業高校の高田直人教諭と共同で、かむ回数を計る装置の開発に取り組んでいる。歯磨き指導を進める中で、児童によくかむことの大切さを知ってもらおうと始めた。まだ試作の段階だが、給食の時間に早食いで肥満傾向の児童などに装着し、そしゃく回数が少ないことを自覚させ、効果を確かめている。

 22日に開いた市の保健師、栄養士、保育士、養護教諭で組織する子どもの健康を考える会で途中経過を報告した。装置は、市販のヘアバンドの頭頂部に当たる部分にセンサーをつけ、センサーがおとがい(下あご)に接するように逆さまに着ける。あごの上下動でセンサーが作動し、電気的にそしゃく回数を記録するいわば“あごにつける万歩計”。

 試作には昨年から取り組み、当初は耳の穴に音を感知する装置を入れて測定していた。今年の夏から安富教諭の発案でヘアバンド式にしたが、「そしゃく運動でずれてしまうのでまだまだ改良が必要」という。

 安富教諭によると、材料の違いや個人差もあるが、小学校の給食で必要なそしゃく回数は平均800回から1000回。600回という極端に少ない児童に10月から装置を付けてそしゃく回数を測定している。

 装置を着けたことで回数が増え、安富教諭は「楽しみながら自分のかむ回数を知り、肥満解消にも役立てば」と、実用化を模索している。