表現の自由は死んだ



 6月8日の都教委定例会の告示が出ました。報告事項の(6)には、「卒業式及
び入学式における不適切な指導等について」(非公開見込み)があります。


 この間、卒業式・入学式で「課題」のあった学校に関して、都教育庁は事情聴
取を行い、「事実関係」を調査してきました。先週、6月2日には、第8回都立
学校卒業式・入学式調査委員会、第19回都立学校等卒業式・入学式対策本部も開
かれています。


 ホームルームで生徒に対して憲法19条「思想・良心の自由」を説明したことな
どが、「不適切な指導」であるとされているようです。


AMLの投稿より抜粋


昨日は敢えて取り上げなかったこのニュース。「君が代」不起立のついでに立件したのだろうとそうに違いないと思いたかったのだが、官房長官その他は自己欺瞞すら許してくれないようだ。


歌わない自由の指導不適切 国歌斉唱で文科相


 小坂憲次文部科学相は8日午後の衆院教育基本法特別委員会で、学校現場での国歌斉唱の指導の在り方に関連し、「指導的立場の教師が『内心の自由があるから歌わなくてもいい』という言い方をすれば、逆の指導をしていると取られてもやむを得ない場合もある」と述べ、歌わない自由を生徒に伝えるのは適切な指導でないとの認識を示した。

 文科相はその上で「日本の国には国旗、国歌があることを客観的に教える。歌うか歌わないかは最終的に生徒がその場の状況で判断することはあるかもしれない。学習指導要領に従った方法で適切な指導が行われれば、(生徒に)素直に受け入れられる」と強調した。

 これに関連して、安倍晋三官房長官は「最初に立っても立たなくてもいいと教えれば誤解を与える」との考えを示した。



共同通信) - 6月8日19時51分更新


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000245-kyodo-pol


どうやら大日本帝国においては「内心の自由」<「職務規範」であり、鈴木邦夫氏が言う国家に奪われた「愛国心」しか許されないらしい。強制はしないという付則決議からよくぞここまで来たものだ。


政府の言うことなど一片たりとも信じず、インターネット・ホットラインセンターのように一見大丈夫そうなものでも石橋を叩いて渡るような所作を行うべきだと肝に銘じよう。