ちょいとずつ、思い出してきたような思い出してないような。だいたい三分の二くらいは書いたはず。ここ二年、「お疲れ様です」「いつもお世話になっております」で始まる事務的な文章しか書いてないから、ただでさえ弱い叙情部分が更に弱くなってる。ここまで書けないとは思ってなかったのでショック。
ま、次のような感じです。まだまだ文章がおかしいので手を入れていかないといけませんね。
清香ショートストーリー <題名未定>
冬。生意気な腐れ縁とばかり思っていた清香と、はじめて手を繋いだ。びゅんびゅんと高架線を鳴らす北風は、清香の小柄な体を吹き飛ばすくらいの勢いだった。じっとしていると赤くなった耳が痛み出す季節、繋いだ手から伝わる温もりは、風なんて気にならないくらい暖かかった。
春。清香のおばさんに呼ばれて花見に行った。酔っぱらった雪希と清香が喧嘩を始めると、何故かコップや皿が俺に向かって飛んできた。助けを求めても、おばさんはあらあらと呟くばかりだった。帰り道、だっこをせがむ清香を背に乗せてうちに帰った。首に回された手は、離さないからとぎゅっと握られていた。
そして、今。葉桜が青々と茂る季節に俺たちはいた。