2013/10/28 各会計決算特別委員会 第一分科会

西沢都議 平成22年に議論がって改正が行われた。3年経って表現の規制が進んでいるのか、都議会の構成が変わる中で現在の状況を伺いたい。

青少年部長坂田氏 平成22年の改正以前、子どもとの性交等や近親同士の性交等を描写したマンガなど、そういったものが社会的に許されると誤解しうるマンガを青少年が容易に購入できる状況があった。現在、そのようなマンガは書棚には見当たらない。

西沢都議 ゾーニングが進んできたのだろうと思う。そのこと自体はよいことだと思っている。新基準の適用実績はどうか。

坂田氏 新基準での指定図書はない。

西沢都議 新基準の実績がないとすると、何故この基準を作ったのかという話になる。実際規制が進んだのではないか。水面下で規制、抑制が行われているのではないか。

坂田氏 新基準に該当するマンガを描く、出版する、18歳以上に販売することは規制がない。改正は新基準に該当するマンガを書店の成人コーナーに置くものであり、表現の自由を侵害するものではない。

西沢都議 書き手の創作活動を抑制しないということはQ&Aにも書いている通りである。マンガ家、関係団体からの意見はどうか。

坂田氏 業界団体との打ち合わせ会を定例で開いている。条例の運用について個別の出版社、作家からの意見は出ていない。

西沢都議 マンガ家など現場に近い方の意見を聞く工夫をして欲しい。twitterで都議会で質問することを呼びかけたところ、一時期に比べれば減ってはいるが指定されないよう自粛したというマンガ家の声、編集者が止めたという話を聞いた。一方で編集者の中にはよりやってれという人もいる。出版社の声としては伝わっていないのではないか。業界団体との意見交換をしているというが、名簿を見ると出版社の方が多い。現場の声が届きにくいのではないか。今後の条例運用についてお聞かせ願いたい。

坂田氏 条例改正の際の付帯決議を慎重にふまえて条例の適用を適正に行ってゆく。

西沢都議 秘密保護法案の話もある。過度に進めないようにして欲しい。

その他

就職戦線で自意識を叩きつぶされた人を「引きこもり」と表現することに違和感を感じた。東京都の認定NPO戸塚ヨットスクールがあったらどうしようと思ったが、どうやら指定を受けていないようだ。あとは放置自転車とITSの話題が主だった。