シンポジウム「ポルノ被害と子どもの貧困」立教大学湯浅氏の基調講演2

子どもの貧困

ポルノ被害は子どもの権利条約のすべての権利の否定である。

しかし、貧困にさらされている子どものみが性被害に遭うわけではない。たとえば、池袋駅に帰るまでに性的侵害を受ける可能性がある。

例えば母子家庭とみて家宅侵入したケースや車上生活の子どもが襲われるケース。社会政策が不十分。

性暴力と子どもの貧困の共通点

1.見えない。

統計がない、貧困ビジネス社会保障受けているのにいい服着ているのねといった不理解な台詞。

ex)女性無料のマンガ喫茶。実態は出会いカフェ。別冊愛と金

自己肯定感・声・正当な怒りがうばわれ、つながりから排除される=貧困化

2.見えていても本質が見えていない

性の商品化。

ホームレスに対して大学生でもバイトしているのにとか、保育料が払えない親に対してだらしないとか。自己責任論の猛威。見ようとしなければ見えないものを見る力が必要。遊びたいから援助交際をしている子は非難されるが、それを放置している大人は非難されない。

棲み分けられている社会。他者の性へのリアリティの希薄化。学校選択制。学歴分断線。

3.被害とみなされない被害

大人の貧困は自己責任か?

学校統廃合で定時制学校が遠くなる、交通費が払えない、アルバイトする、学校行く暇がなくなってやめる、というゆきだるま式の被害の拡大。早期からの予防発見支援が必要。