橋下徹大阪府知事が漫画の性表現規制について語る(前半)

視聴者の声 兵庫県19歳
私は、漫画の性表現を条例で規制する話があることをインターネットで知りました。
もちろん、児童ポルノは反対!性犯罪は撲滅すべきです。
ただ、性表現を条例で規制するのは表現の自由を失うことになり、できれば販売方法の見直しで対処できないかと思います。条例を審議するメンバーに創作者や出版業界が含まれていないことも公平な審議ができるのか不安に思います

表現の自由は、日本の国、民主国家においては一番大切な憲法上の権利なんですね。表現の自由があるからこそ権力者に対して批判し最高権力者を引きずり下ろすこともできる。ほんと日本において重要な権利ではあるのですが、だからといって、絶対無制限、絶対なものではないのですね。ただ、この場合には表現の自由の規制につながりかねないので、とにかく慎重に慎重にその範囲を決めていきましょうというのが今回問題となっている漫画の性表現の規制の問題なんですよね。
まず府民の皆さんに知っていただきたいのは、既に表現の自由に対して規制の条例が大阪府にある。青少年健全育成条例といいまして

テロップ
大阪府青少年健全育成条例
■昭和59年(1984年)に制定
■青少年の健全な育成を阻害する図書類などを指定し、販売を規制
→今回、改めて性表現の判断基準を広げられないかなどを再検討

今現時点でも規制はあって、もうこれは何年も続いている規制で、あとはその規制の対象にもうちょっとこれを加えた方がいいんじゃないか、いやそれはやりすぎじゃないか。そこの議論。規制がダメかどうかという議論ではない、ということを知ってもらいたい。

(キャスター)ただでもホントに難しいのは確かに今の時代、もちろん規制があったとしても、手に入れようとすれば、見ようと思えばやっぱり子供達見ることができちゃう時代なんですよね。するともっともっと縛らなくちゃいけないのかないう意見が出てくる

僕はね、大人の世界では表現とか、そういうものにかんして規制はしちゃいけないと思うんです。もうそれは、そのものを見るも、見ないも、見た後にどう考えるか大人の責任。子供はね、しっかり大人が守るという大きな原則を忘れちゃいけないと思うんです。作家さんにとっての不利益と言ったらちょっと表現を直されるとか、ね、ちょっとエッチな漫画の絵をちょっと修正させられるとかそういったことだけれど、子供の方の立場になったら、そういうものを見てなんか勘違いしてなんかおかしなことをやったりとか、間違った判断をしたときに被る不利益は子供の方がはるかに不利益おおきいから。はっきり言わせさせてもらえば、子供を守るために漫画の作家さん少し我慢してよ。そんだけなんですよ、そこは。

(キャスター)このコーナーで一度タバコのポイ捨てのときに条例をつくっていいのかどうかという話のときに知事は条例や法律を作ることはできるんだ。縛ることはできるんだと。ただ権力者として、そこまでしていいものかどうかか悩むときがある。ただ、今回の場合は子供というものが

そこなんですよ。だから僕は基本的には条例で規制することは嫌です。そこはもう大人の皆さんには自分たちでやってください。基本的には僕はそういう考え方なんですけども、今回は子供のことなので、このときはには踏み込むというのが僕のスタンスなんですね。

(キャスター)じゃあ橋本家ではかなり厳しくその辺は規制という言葉はおかしいかもしれませんが、制限していますか

正直なところできていません。僕の知事としての仕事と父親としての役割、父親としての役割は基本にほとんどできてないと思います。勉強の問題から何から学力向上だとわーわーわーわー騒いでいながら自分の子供全然関知できてないんで。だから本来は親がやんないといけないんですね。今言われて、僕は今規制のこと話しているけれども、たぶん一斉に視聴者の皆さんはそれはお前やれ。親がやれ、家庭でやれ。今気づきましたよ。原則はそれ。