負け犬は抵抗勢力だ

俺程度では予想だにしない、あまりにも美しい言い訳発動。なるほど、選挙特番で中川幹事長が「片山さんは抵抗勢力と見られて負けてしまったのかもしれないけど、彼は決して抵抗勢力ではない」と言っていたのはそういう文脈だったのね。民主党と政策を比較して今後の打開点を探る、ではなく内部にスケープゴートを探す姿勢におののかざるを得ない。
また、上記の見方をもって内閣改造では安倍カラーを鮮明に出すべきだとの声もある。まさかとは思うが、義家が文部科学省大臣とか……

安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も−参院選
2007年7月30日(月)18:16

* 時事通信

 参院選自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。側近の中山恭子世耕弘成首相補佐官に加え、首相が自ら出馬要請した元アナウンサーの丸川珠代氏らが逆風をはね返して当選。首相周辺からは「落選したのは参院抵抗勢力ばかり」と、敗因は支持組織の意向を尊重してきた参院執行部の候補者選びとの「恨み節」も漏れる。

 中山氏は安倍政権発足とともに、拉致問題担当の補佐官として官邸入り。拉致解決を内閣の最重要課題に掲げる首相を支えてきた。中山氏擁立は「問題の政治利用」と首相への批判もあったが、結果は自民党比例代表3位で当選。中山氏は30日、「拉致問題への首相の姿勢に対する支持は強かった。(北朝鮮への)今の路線を変える必要はない」と語り、引き続き圧力重視で臨む姿勢を示した。

 自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組衛藤晟一衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三衆院議員は苦杯をなめた。

 このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。(了)

内閣改造で「安倍色」を=渡辺行革相
2007年7月31日(火)16:09

* 時事通信

 渡辺喜美行政改革担当相は31日午後、都内で講演し、安倍晋三首相が表明した内閣改造について「派閥の推薦に基づいて決める昔ながらのやり方をすれば、安倍内閣は時代に逆行しているというイメージダウンの方が大きい」と指摘した。その上で「戦後レジームの大転換を行うにふさわしい、安倍カラーを全面的に出した『純化路線』(の人事)を推し進めるべきだ」と強調した。(了)