北朝鮮人権法案


というわけで、本当に今日はネタがないので北朝鮮人権法案を取り上げる。法律案の全文はこちらからどうぞ。与党案民主党案


それでは、2chのコピペではどういわれているかというと



Q.朝鮮人でも何でも難民なんだろ?優しくしてやれよ

A.困ってる人に優しくしてあげたいという気持ちは分かりますが、

難民に対する優遇が凄すぎます。月17万という支給額(高卒平均初任給より高い)に

年金、医療費、国民健康保険、その他の税も免除されます。

私達のために働いてきたお年寄りが月6万〜12万の年金で医療費3割負担やその他の税を

少ない年金から払っている事を考えるとその異常性が分かる事だと思います。

働かなくてもお金が貰える為、必死にその家族なども押し寄せる事でしょう。

さらに彼らには永住権が与えられるため、平和になったからと言って帰国してもらう事すら出来ません

今でも大変な私達の生活を圧迫し、増税に拍車をかけることでしょう。


一体、どこから支給額が算定されているのか分からない。もしかして在日朝鮮/韓国人と勘違いしているとか? 4年前の資料ではあるが、難民認定申請者等に対する生活状況調査とはかけなはれた内容だ。同じく脱北者を受けている韓国における、脱北者の生活の厳しさについてはテレビで何度か紹介されたはずなのだが、都合良く忘れられているようだ。


永住権については「入管法第二十二条第一項の永住許可の申請があった場合には、法務大臣は、(民主党案:同条第二項本文の規定にかかわらず、その者が同項第二号に適合しないときであっても)、これを許可することができる」であって、誰にでも与えられるわけではない。


優遇措置に対する批判には「一般の日本国民の状況」を改善させることよりも、レベルの低い方に引き倒すことを優先する逆転現象が働いている。2ちゃんねらーもいつかは老人になるんだから、「一般の日本国民の状況」を改善したほうが一般の国民にとっても有利のはずだ。


まるで無制限に脱北者流入してくるような書き方だが、日本における難民認定申請及び処理数の推移を見ればそんな甘いものではないことが一目瞭然だ。去年はここ20年来に難民認定者数が多い年だったが、それでも50人に届かない人数だ。よって「今でも大変な私達の生活を圧迫し、増税に拍車をかけることでしょう」ということはありえない。国民健康保険が取り上げられているので付け加えると、日本で生活する難民・庇護希望者の医療・健康問題[PDF]によれば、国民保険の加入率はわずか8%にすぎない。どうせ加入してもいないのだから、国民保険に金を払わないといったって……と思ってしまうのは俺だけだろうか。


次に、コピペの後半



Q.俺稼げてるから関係ねーな&難民認定は難しいだろう?

A.残念ながら、今回の法案は「自分は難民だ!」と言ってしまえば、簡単に難民認定してしまいます。

その人が例え犯罪者でもテロリストでもスパイでも簡単に入ってこれるというわけです。

実際、韓国では脱北者に紛れて工作員が紛れ込んでいたことを韓国政府が認めています。

さらに難民は無教養なので、日本の常識、日本語が分かるはずがなく、

一番近くに居る私達に火の粉が飛んでいきます。

現実に中国の北朝鮮国境付近の町や村では、脱北者による強盗・窃盗果ては殺人が頻発しており、

脱北者による暴力が地元住民を恐怖させています。

近年、中国が国境付近に兵士を大量配置することになったのはこういう背景があるからです。

政府も全ての難民監視は不可能と言っており、新興宗教やコリア系ヤクザになる可能性も大いにありえます

最悪、スパイに日本人が拉致され外交カードにされるシナリオも存在するでしょう


政府案には特別な言及がないが、民主党案は「法務大臣は(中略)その者が脱北者である旨の認定(以下「脱北者の認定」という。)を行うことができる。」と書いているので、「今回の法案は「自分は難民だ!」と言ってしまえば、簡単に難民認定してしまいます。」ということはありえない。


「さらに難民は無教養なので、日本の常識、日本語が分かるはずがなく、一番近くに居る私達に火の粉が飛んでいきます」って……火の粉が飛ぶまえに自滅するんだってば。


「現実に中国の北朝鮮国境付近の町や村では、脱北者による強盗・窃盗果ては殺人が頻発しており」というのも当然で、中国では脱北者を受け入れないという政策がある以上、まともな生活をおくる社会的原資がなく、闇に潜るのもある意味仕方ない。あと、「中国が国境付近に兵士を大量配置することになった」のには北朝鮮との関係という政治上の理由があることを付け加えておく。


新興宗教やコリア系ヤクザになる可能性も大いにありえます」? 次期首相と言われている人間が朝鮮半島出自のカルト宗教「統一協会」とつるんでいる国で何を今更。


というわけで、既に成立してしまった北朝鮮人権保護法案についてつらつらと書いてみました。